@article{oai:tsuru.repo.nii.ac.jp:00000827, author = {堤, 英俊}, issue = {95}, journal = {都留文科大学研究紀要, 都留文科大学研究紀要}, month = {Mar}, note = {本研究では、学齢期後に障害者雇用へと辿り着いた知的障害グレーゾーンの若者2 名のライフストーリーから、彼(女)らが進路選択と社会人生活をどのように経験してきたのかについて描き出すとともに、それらを手がかりにして、割当雇用制度としての障害者雇用の社会的文脈と役割について明らかにすることを試みた。  当事者の時間的推移を辿ることで見えてきたことは、障害者雇用で働く人は、障害者の中で「労働力になるか」という観点からのセレクションを通過した人物であり、一般雇用で働く人にとっては、「かつて身近にいた隣人」であるかもしれないということであった。このことは、企業における障害者雇用(一般雇用の場の内部での障害者雇用)が、社会のメインストリーム(小・中学校の通常学級 ⇒ 通常高校 ⇒ 一般雇用)にかつて在籍して不適応を示した一部の障害者を再包摂する公共的実践であることを意味している。つまり、障害者雇用とは、一般雇用で働く人と障害者雇用で働く人とが、メインストリームの場(一般雇用の場)で、「今度こそは」と共生関係の構築に再挑戦する機会であると考えられる。  さらに、本研究では、再包摂の公共的実践としての障害者雇用において、「場の文化の変容」の視点を持った職場コミュニティづくりや、「生産性」の捉え方の転換、企業への貢献度についての多角的な評価指標の作成、障害者の「ワーク・ライフ・バランス」の理解などの、具体的かつ戦略的な取り組みが必要であることが示唆された。}, pages = {119--141}, title = {知的障害グレーゾーンの若者のキャリアと障害者雇用―ライフストーリーに着目して―}, year = {2022} }