@article{oai:tsuru.repo.nii.ac.jp:00000758, author = {両角, 政彦}, issue = {93}, journal = {都留文科大学研究紀要}, month = {Mar}, note = {摘要: グローバル経済の進展にともなう国内農産物市場への影響の一側面として、1990年におけるユリ球根の隔離検疫免除による輸入規制の緩和措置と輸入球根の調達機会の拡大に着目し、およそ30年間における市場構造の変化と球根産地および切花産地の構造変動をとらえた。ユリ球根の輸入規制の緩和措置は、国内外の球根流通業者の事業展開を通じて、国内ユリ産業の国際的なネットワーク化を促進し、国内には市場規模の急拡大とその後の減退を、各産地には品種開発から生産流通過程に至るまでのドラスティックな構造変動をもたらしている。種苗類に対する輸入規制の緩和措置は、初期段階で国内市場を拡大させるが、品種開発に関わる知的財産を保有する種苗供給地を再編し、製品生産(切花)に不可欠となる生産資材(球根)の外部依存を常態化し、国内産地を製品生産地へ転換を促す産地の平準化をもたらす。産地の転換と市場対応の時間差と地域差は、各産地のおかれた生産過程と流通過程の存立条件に左右される。}, pages = {81--109}, title = {農産物輸入規制緩和後における産地の構造変動と地域差 ─ ユリの球根と切花の生産関係を事例に ─}, year = {2021} }