@article{oai:tsuru.repo.nii.ac.jp:00000325, author = {林, 公則}, journal = {都留文科大学研究紀要, 都留文科大学研究紀要}, month = {Mar}, note = {本稿の目的は、第1 に、経済学が軍事をどのように扱ってきたのかを明らかにするこ と、第2 に、軍事環境問題に特有の被害の性質を明らかにすること、第3 に、軍事環境問 題に特有の被害の性質を経済学に取り入れることの意義を示唆することの3 点である。 本稿で明らかになった点は、以下の通りである。第1 に、スミス以降の経済学は、軍事 を経済学の主要な対象として基本的には取り扱ってこなかった。ケインズ経済学や軍事経 済化の議論など、直接的もしくは間接的に軍事を扱ってきた考え方でさえ、軍事環境問題 によって引き起こされた人間や環境への被害を考察の外においてきた。第2 に、軍事環境 問題に特有の被害の性質とは、生の破壊である。軍事環境問題による被害は、産業公害や 公共事業による環境破壊とは比べ物にならないほど深刻になる。第3 に、生の破壊を考慮 に入れた経済学は、交換価値の側面を重視しすぎることなく、人間的生に関わる価値の側 面(特にストック量)を考慮する。}, pages = {93--109}, title = {軍事環境問題と経済学 ― 被害の視点から―}, year = {2014} }