@article{oai:tsuru.repo.nii.ac.jp:00000289, author = {庭野, 晃子}, issue = {75}, journal = {都留文科大学研究紀要, 都留文科大学研究紀要}, month = {Mar}, note = {夫婦の勢力関係をめぐる研究では、主に「家事育児分担」を勢力の指標として、夫婦の 対等性が判断されてきた。家事育児の負担が妻に偏っている場合、客観的には、非対等と 判断される。しかし、たとえ妻の方に負担が重くかかっていたとしても、主観的に「対等」 と主張する夫婦が存在することが、いくつかの文献から示唆されている。つまり、対等性 の判断は、家事育児分担を指標とした客観的なものと、当事者による主観的判断は必ずし も一致しないのである。ジェンダーの観点からみれば、女性が重い負担を負っているにも かかわらずパートナーと「対等」と判断するならば、女性自らが仕事と家庭の「二重負担」 を温存させているとみなすこともできるだろう。 そこで、本研究は、共働き夫婦へのインタビュー調査から得られたデータを分析し、夫 婦の対等性における、客観的現実と主観的判断の不一致の要因について考察した。その結 果、夫婦は「対等であるべき」という規範をもつ一方で、equality の意味での対等関係を 築くことが難しい場合、夫婦の精神的側面に「対等性」の根拠を求め、互いに敬意を示し 合う相互行為を実践していることが示唆された。}, pages = {77--90}, title = {夫婦の勢力関係をめぐる客観的現実と主観的判断の不一致にかんする考察}, year = {2012} }