@article{oai:tsuru.repo.nii.ac.jp:00000269, author = {北垣, 憲仁 and 西, 教生 and 渡邊, 通人}, issue = {73}, journal = {都留文科大学研究紀要, 都留文科大学研究紀要}, month = {Mar}, note = {里山は農地のほか樹林・草原・水路など多様な生態系から構成される複合生態系で、生 物多様性の保全においてもすぐれた伝統的共生システムとして近年その重要性が指摘され ている(鷲谷いづみ、2004)。そこで筆者らは、里山環境総合評価および里山環境保全の ための基礎データの収集の一環として里山環境要素が残る都留市十日市場の中屋敷地区の 哺乳類相を明らかにすることを目的に、2008年10月から2010年9 月まで2 年間、5 地点で 赤外線センサーによる自動撮影装置を用いた哺乳類の撮影および足跡・糞など痕跡の調査 を実施した。 調査の結果、約4 ha の調査範囲内で哺乳類25種が確認された。日本本土全域の陸生哺 乳類相(移入種と翼手目を除く)は絶滅種を含め13科35種から構成されているが(中村一 恵、2003)、そのうちすでに絶滅したと考えられるオオカミ(Canis lupus)とカワウソ (Lutra lutra)の2 種を除くと33種となる。本研究で確認できた種は、移入種と考えら れるハクビシンおよび翼手目のキクガシラコウモリ、モモジロコウモリ、アブラコウモリ などを除くと21種となり日本の陸生哺乳類相の約64%を占める。これは、中屋敷地区が雑 木林や果樹園、湧水池、草原、植林地など多様な環境で構成されていることが大きな要因 と考えられた。また過去の調査では確認できなかったノウサギの生息が確認された。これ は2000年から筆者らが取り組んでいる当地区の草刈りなどによる草地保全の活動も要因の 一つになったと推測される。今回の調査でノウサギと同様、初めてニホンリスが確認され たが、これは雑木林の拡大が大きな要因となっていると考えられる。}, pages = {113--133}, title = {都留市湧水群地域における「里山環境」の総合評価に関する研究― 3 .十日市場地域における2008~2010年の哺乳類調査結果について―}, year = {2011} }